このレビューはネタバレを含みます
ダコタ・ファニング演じるスタートレックファンのウェンディの冒険物語。
自閉症の彼女はさる施設にいる身で、スタートレック脚本コンテストに応募するため500ページの脚本を書きあげるものの、郵送では締切には間に合わない。ロスのパラマウントに直接脚本を届けることとし、愛犬ピートとロス目指して家出するという、未経験の冒険の旅に飛び込むのである。まさにエンタープライズ(冒険)の映画なのだ。
途中金はだましとられそうになるわ、果てはiPodや現金を盗られるわ、事故に会って病院で脚本の一部をなくしてしまうなどの目に会うなかでロスまでたどり着き、なんと最後には周りの助けもあり、脚本を完全な形で無事パラマウントに提出できるのである。
彼女を助けた人々はスタトレファン、いわゆるトレッキー。ロスで彼女を保護した警察官はなんと彼女とクリンゴン語で会話するトレッキー。また、失った脚本を集めてくれたのもトレッキーなのである。
美しきスタートレック愛をテーマとした作品であり、この愛の力が失われかけていた彼女と姉との愛も呼び覚ますのである。
いい映画でした。