murmur616

500ページの夢の束のmurmur616のネタバレレビュー・内容・結末

500ページの夢の束(2017年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

 搾取しようとする人間に出会ったり、逆に優しさに触れたり、機転を利かせて状況を打破できるようになったりと素直にウェンディの成長譚として楽しみました。
 ウェンディのキャラがとても良かった。かなりのトレッキーというユニークさや、決して諦めずに脚本を届けようとする健気さ等かなり魅力的。母の死、結婚を機に姉と住めなくなり、姪にも会えず、そういった鬱屈とした感情に突き動かされた部分もあったのかな。「私がかんしゃく持ちだから・・・」と赤ん坊を抱くのを拒否する場面が切ない。病院から逃亡で原稿を散らしてしまった時には一緒に涙目になりそうでした。
 最後はウェンディ自身の成長と共に周りにも認められ、姪のルビーを抱き上げるシーンが純粋に良かった。脚本は入賞しなかったけど、希望に溢れたラストでした。
 あと犬のピートが抜群に可愛い。犬好きなので身悶えしました。
 途中で一緒に事故に遭ったおばあちゃん達はどうなったんだろ。
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