牛丼狂

道頓堀よ、泣かせてくれ!DOCUMENTARY of NMB48の牛丼狂のレビュー・感想・評価

1.0
矢倉さんに白間さんに対してのライバル意識を尋ねると、比べられることじたいが嫌だと言われる。そして「怒ってるわけじゃないですよ」と気を遣われる始末。「ドキュメンタリー映画」を撮る覚悟があるのならこんなことは言われないはずです。
その後、貸切の回転寿司(貧乏キャラなのに)という違和感しかない空間で、カメラの存在をなるべく意識しないでという無茶な演出のもと、涙を流させることに成功するが、おきまりのズーム、とまではいかないがジワリと一歩寄ってみるカメラ。こういうスタッフの薄きたなさが作品に散見されるからしばしば腹がたつ。
すこしでも「ドキュメンタリー映画」に見慣ている人からすると退屈でしかない。上映時間120分のわりに内容はスカスカ。なぜならアクションシーン(不必要なライブ映像)や紹介説明が多いから。総選挙のときの沖田さんの音声フェードアウトをベストショットにしたつもりかもしれないけど、子どもだましでしかないです。
努力が大切みたいなマジョリティに小さく逆らっていた河野さんが、ラストシーンで努力を語ってしまったのは残念。じつに中途半端。それは優しさではない、嫌われないようにと怯える製作態度の表れとしか思えなかった。
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