千年女優

キル・ビル Vol.1の千年女優のレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)
4.0
妊娠を機に殺し屋一味から足を洗ったはずが結婚間近に組織から報復を受けて昏睡状態へと陥ったベアトリクス・キドー。四年の時を経て目覚めと共に復讐を固く誓った彼女が、一味の幹部の一人で中国と日本のハーフであるオーレン石井に狙いを定めて日本へ乗り込み、オーレン率いるヤクザに単身戦いを挑む様を描いたアクション映画です。

映画オタクとして知られるクエンティン・タランティーノによる東アジア映画へのリスペクトを込めた二部作の第一弾で、海外で知名度の高い千葉真一やタランティーノのフェイバリット『バトル・ロワイアル』の栗山千明らをキャストに加え日本刀での殺陣や果てにはアニメ演出まで用いて彼なりの独特な解釈で任侠映画を作り上げています。

日本人が見ればツッコミ所満載のステレオタイプなお屋敷で片言の日本語が飛び交うトンデモ・ジャパン描写ですが、そのハチャメチャな荒唐無稽っぷりが非常に楽しく、キャッキャ言いながら盛り上がれます。「やっっちまぃーな」「きょーはこれまれにひまひょ!」見終えた後にはそんな片言をついつい口走ってしまう娯楽性ある一作です。
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