れいん

キル・ビル Vol.1のれいんのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)
3.0
大昔、人生で初めてできた彼氏と別れて引きこもって寝込んでたときに見るに見かねた弟にすすめられたけど心が健康じゃなくて観るの10分も耐えられずやめたのでリベンジした。成功した。十数年かかりました。
すんごおおおく流行ったんですよ、公開時。日本贔屓なところもあったからなんですね。日本人からしたら違うわってなるんですけれども、それ含めてハリウッドやなーって感じです。
タランティーノ監督の映画ってセリフ量すごくてついていけなかったりするから不安だったけど、パルプフィクションみたいだなーと思い見ていたけどバイオレンス、下品、って感じそのままで己の道を突き進む!っていうのが感じられてむしろもう良かった。なんていうのかな、オタクな人やマニアックな人にすごく響くんだよな。キャラのビジュアル設定とかなんてオタク!!という感じで。
あり得ねーなっていうのが多々あるけどもうこれでいいや、うん、っていう力づくで分からされた感がすごい。タランティーノだしなっていう。何年も寝たきりで急に指よ動けって命令してすぐ動けるならリハビリなんてものはこの世にねーよって思うけど、この映画の中でも上位に入るくらい好きなシーン。
千葉真一殿が出ていると知らなくてびっくりした。吹き替えで観てしまったのすごく後悔した。千葉さん英語で台詞言っていたのだろうか。吹き替えの声優さん達も、ハリウッド俳優達の辿々しい日本語台詞に合わせて辿々しい日本語を話してくれて可愛いと思ってしまった。
栗山千明さん、さいっっこうにCOOLでイカしてた!!かっこよすぎる!ルーシーリューもすっごいかっこよかった!およそ日本なんて知らないだろうに着物とか日本刀がすごく良かった。最後の「ごめんね」って台詞にキュンとした。死にそうなのに謝罪をするその姿勢。強き者に敬意を表してる感じがして。
途中のアメコミみたいなアニメが始まったときは何事かと思った。自由すぎて最早なんでもありでいいな~としか思わなかった。なんで?とかじゃないのよそんなんないのよ。感じるままに楽しむのよ。
殺戮シーンとかエグいのでそう言うの無理な人は無理です。下品だし道徳とか倫理観とか無いです。それなのに、こどもに気を使うところは一応あるのでなんとも不思議な気持ちにはなる。
れいん

れいん