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キル・ビル Vol.1のKeNのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)
3.4
U-NEXTにて。再見。

こちらもツッコミどころ満載の劇画チックなタランティーノのアクション活劇の第一弾。
日本や香港のアクション活劇や西部劇の大ファン…というよりはオタクのタランティーノがそうした作品に対するオマージュの想いをふんだんに盛り込んだ当作品は凄まじいまでの血が飛び散る まさにバイオレンス作品で、タランティーノの作品の中でも最も好き嫌いがハッキリと分かれるものではなかろうか…?ただ後に登場する『ジョン・ウィック』シリーズなどを観ても明らかなように、後々のアクション活劇やバイオレンス作品に多大な影響を及ぼしたことは間違いなく、同時にタランティーノの映画そして音楽の趣味の幅広さを知る上で欠かすことの出来ないシリーズであることは間違いない。

今作でもIsaac Hayesのこれまためちゃめちゃカッコイイナンバー「Truck Turner」や「Run Fay Run」、Quincy Jonesの「Ironside」、そしてそして演奏シーンもたっぷりと盛り込まれた日本のガールズ・モッズガレージバンド The 5.6.7.8'sの「I Walk Like Jayne Mansfield」や「I'm Blue」、更にはエンニオ・モリコーネなどの昔の映画のサントラ曲を織り混ぜたりし、いかにもクセのあるタランティーノらしい選曲が非常にニクイ。

しっかし、これだけ己の趣味をふんだんに盛り込んだ映画作品を製作出来たらタランティーノも楽しくて仕方ないだろうになぁ♪ それなのに何故 10本しか作らないと宣言したのか…?
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