かじドゥンドゥン

キル・ビル Vol.1のかじドゥンドゥンのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)
3.2
アメリカ・テキサス州のある教会で、結婚式前日のリハーサル中、花嫁の元交際相手ビルとその手下たちが、新郎新婦とその友人らを襲撃するという残忍な事件が起きた。唯一一命をとりとめた花嫁キドーは、4年後にようやく病院のベッドで意識を取り戻すと、壮大な復讐計画を実行に移す。

服部半蔵が打った日本刀片手に、まずは手下から・・・。東京に舞台を移し、ヤクザの親分にまで成り上がった中国系アメリカ人の女オーレン・イシイと対決。名刀を振るって、ばっさばっさと敵を斬るキドー。腕が飛び、足が飛び、首が飛んで、老舗旅館は文字通り血の海に。

幼少期、両親を目の前で惨殺され、やがて冷酷な殺人マシーンとして成長し、親の仇を討ったオーレン・イシイの半生は、劇画タッチのアニメーションで描かれるなど、大胆な趣向に満ちた実験的な作品。音楽の使い方も面白いし、パロディやオマージュも豊富。(冒頭には、深作欣二監督に捧ぐ、とある。)白人がカタコトの日本語で語り合いながら対峙して立ち回る、和風ウェスタン?ウェスタン風時代劇?

復讐劇の結末は、後編(vol.2)に持ち越される。