ひでやん

キル・ビル Vol.1のひでやんのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)
4.1
婚約者と友人を惨殺され、頭に銃弾をぶち込まれ、お腹の赤ん坊まで奪われた女の復讐劇。
ストーリーは分かりやすく、タイトル通り、
ビルを殺す話。

昏睡状態から目覚めたザ・ブライドは、
復讐リストの5人を一人ずつ殺していく。

沖縄で服部半蔵から刀を授かり、東京へ。
舞台は日本、テーマ曲は布袋寅泰、
日本の料亭に乗り込み、ヤクザ相手に日本刀で斬って斬って斬りまくる。

オーレンの手下がわんさか現れる。
たった一人でいったい何人の手下を斬るのか?それはタランティーノがお腹いっぱいになるまでだ。

純粋な子供の心のまま大人になったタラちゃんは、大好きなものを映画に詰め込んだ。
宝物を箱に詰める子供のように。
アニメ、死亡遊戯、サニー千葉、時代劇、
オマージュだらけのタラちゃんワールド。
ごちゃ混ぜスープなのに美味である。

相変わらず楽曲のセンスが良い。
上から下から、縦横無尽のカメラワークが素晴らしい。

敵を斬るたび、飛び散る血、血、血。
倒し終えた時、まさに血の海だ。
ウンザリするほどの「赤」を見せられた後に、舞い散る雪の日本庭園。
散々「赤」を見た後の美しい「白」
この対比と映像美はさすがだ。
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