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ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディのbackpackerのレビュー・感想・評価

3.0
ルパン三世TVSP第18作

16歳のじゃじゃ馬金持ち娘を守るため、西に東に奔走するルパン。誰から守るのか?金持ち娘の親父さんからだ!
っておい次元ちゃん!あんた親父側に雇われちゃったの??というストーリー。

カーチェイスや派手な爆発等、見栄えするアクションシーンも無難に配置しております。
ひとえに、〈やたらデカいダイヤモンド爆弾『NDW』を更にバカでかくした『女神の涙(偽)』による米大統領コントロール計画〉という、ウルトラ杜撰でマヌケな計画のアホらしさを覆い隠そうとする努力でしょうか。


15・16作あたりから、ぶっきらぼうに言えばルパン=娘の子守役という面が強く出てきましたが、本作はまさにそのタイプの最たるもの。
『カリオストロの城』で、どう見てもティーンエイジャー相当の美少女・クラリス姫と、淡いラブストーリーを展開していたルパンはどこえやら(宮崎駿監督の性癖はさておいて)。
「発育し過ぎじゃね?」と劇中ルパン本人が呟く程のナイスバディ16歳に対しては、不二子曰く「このロリコン」と判定されるようです。

これは単純に、時代がそれを良しとしなくなったと見るべきなのか、ルパンの父性化が進行したからと見るべきなのか、はたまた鑑賞者・制作者の両方が高齢化していると見るべきなのか。
……結局のところ、その全てが根源的には同一と考えてよさそうですね。

と言うことで、いよいよ父親ポジションにシフトし始めたルパンですが、いつも通り可もなく不可もない安定感抜群なルパンアドベンチャーが展開すると言う点で、良作なのでしょう。

【本作のゲストヒロイン】
ミシェル……金遣いが荒い社長令嬢。父親の悪事を止めるため、ルパンに盗みの依頼をする。
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