成功したコメディ映画監督が、社会派映画を撮るために貧乏人のフリをして旅をする。その過程で女優志望のクソ美人と出会い共に旅することになる。
とこんな具合に、プレストン・スタージェスってこういう映画撮る人なんだろうなというイメージぴったりの展開が前半続いたかと思えば、後半は謎にシリアス展開に陥る。
コメディというジャンルが、インテリエリート層から見下されてるジャンルなのは今も同じ。
そんななか、コメディ監督がなんとか笑いを称える映画を作ろうとしたんだろうなという力作。メタ的な構造になってる。
そうでなくても、楽しいシーンが多い。
超高速バスのシーンは最高。
ヴェロニカ・レイクも異常に美しい。
良いシーンばかり。
難しいな。金持ちのボンボンのグロテスクな思いつきでしかなかった旅から全てが始まってるということに対してのモヤモヤは残ってる。
後半の主人公に対して辛辣すぎる展開をもってしても貧困ツーリズム問題から逃れるのは難しい。