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みちていくのあーのレビュー・感想・評価

みちていく(2014年製作の映画)
3.3
女性監督ならではの柔らかさ。

部活を通して、
10代女子のなんとなく言葉に出来ない
気持ちを繊細に観せてくれる。

陸上部で誰よりも早く走れるけど、
しっかりしていないから部長になりたいのになれない
みちる。

楽しくお喋りしてたけど、姿を見せると
後輩達はそそくさと練習に向かう...
笑顔を見せない真面目部長 新田。

周りを囲む女子達も、ああ、リアル。

と思う。

自分も誰かと同じ気持ちは通ってきたかもしれない。

自分の存在意義を彼氏に噛まれる事で
見い出そうとする みちる。
見い出せないから、何度でも噛まれる事を欲してしまうのだろう。

誰にも見せないけど、部活のメンバーの
陸上競技の能力を伸ばす為に必要な事を
書き溜める新田。
自分の感情、考えを心にしまうからとっつきにくく感じられている。
しかし、その真面目さから大人からの
評価や期待は大きいのだろう。

言葉に出来ない感情を、
おだやかに柔らかくー。

お天気雨みたいな映画だな。
あー

あー