女性監督ならではの柔らかさ。
部活を通して、
10代女子のなんとなく言葉に出来ない
気持ちを繊細に観せてくれる。
陸上部で誰よりも早く走れるけど、
しっかりしていないから部長になりたいのになれない
みちる。
楽しくお喋りしてたけど、姿を見せると
後輩達はそそくさと練習に向かう...
笑顔を見せない真面目部長 新田。
周りを囲む女子達も、ああ、リアル。
と思う。
自分も誰かと同じ気持ちは通ってきたかもしれない。
自分の存在意義を彼氏に噛まれる事で
見い出そうとする みちる。
見い出せないから、何度でも噛まれる事を欲してしまうのだろう。
誰にも見せないけど、部活のメンバーの
陸上競技の能力を伸ばす為に必要な事を
書き溜める新田。
自分の感情、考えを心にしまうからとっつきにくく感じられている。
しかし、その真面目さから大人からの
評価や期待は大きいのだろう。
言葉に出来ない感情を、
おだやかに柔らかくー。
お天気雨みたいな映画だな。