イチロヲ

女番長ゲリラのイチロヲのレビュー・感想・評価

女番長ゲリラ(1972年製作の映画)
4.0
ズベ公グループによる縄張り争いの仲裁に入った元総番長(池玲子)が、地元ヤクザの介入行為を受けてしまう。東映「女番長(スケバン)」シリーズの第3弾。

京都の公道を使ったゲリラ撮影に映画的な面白さが集約されているが、言うほど暴走していないところが笑える。杉本美樹と成瀬正孝の役名が「幸子と一郎」になっており、あがた森魚が唐突に現れるところも笑える。

登場人物の中では、個人的フェイバリット女優・丘ナオミがやっぱり面白い。尼寺を抜け出してきた彼女が、尼さんの格好のままでバイクにまたがり、公道を爆走する。もう絵面の時点でヤバイことになっている。

「不良、ヤクザ、暴力、悲恋、女の裸」という、大衆映画に必要不可欠な要素がギュウギュウに詰め込まれており、当時の邦画の甚大なエネルギー量を享受することができる。
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