N

ハンナだけど、生きていく!/ハンナはいつも、アイされたいのNのレビュー・感想・評価

-
マンブルコアといわれる映画について考える。実際フランシス・ハくらいしかちゃんと見たことなかった。で、GIRLSとかもマンブルコアなんでしょ?くらいの浅い認識だったんだけど、ハンナだけど生きていく、をようやく見てやっとマンブルコアを目撃した感。こんなにもリアリティがあるもんなのねと。リアリティのある脚本、世界観の映画って沢山あるけど、このビデオ撮りの画質&劇中に音楽を被せないのがマンブルコアの肝だなと。さらに即興というのに驚く。カメラと演者の距離感。うぶ毛と瞳の色、眼鏡に写り込む反射した風景、車が走ったりの環境音。もうこれは虚構ではなく現実世界と平行線で繋がっているし、私が生きている現実も映画になり得るんだという喜びと感動があった。言葉にはっきりできないもやもやした感情、説明的でない部分、がちっと制作された作品よりも、映画的だなと思えるものがあった。映画の手法的には昔から存在はしてたかもしれないけど。定義することで、フォーマットを意識して見ることができた。いいもの見れた!
N

N