おそらく父親は外での仕事で家族を養っていたのだろうし、寺の維持費も修繕費や歳費などもバカにならないだろうし、経をあげるなど日々のルーティーン以外にも、葬儀や法事の収入の安定には檀家さん達の数を維持しなければならないし、その辺りの出納経営に関しては、母親がやっているのだろうか?
下世話な私の興味はその出納帳だったので残念だ。
京子の件はまあそうなるだろうとは思ったが、厳しい現実と向き合う僧侶という視点で描く映画としては、祈りが報われる優しい世界になってしまった。
一也を預かり育てる事は、実家暮らしで外仕事では無いし、祖母や母親をあてにしているの丸わかりだけど、確かに“僕のできる事”。
煩悩から解脱しているはずの住職が殆ど世襲制だというのも不思議な事だが、回復の後、京子は光円の妻となるだろう。
出色だったのはやはり檀家総代のイッセー尾形さんでした。
お見事です。