1945年6月、ベルリン。ネリーは顔に大怪我を負いながらも強制収容所から奇跡的に生還し、顔の再建手術を受ける。彼女の願いは夫ジョニーを見つけ出し過去を取り戻すこと。顔の傷が癒える頃、ついにネリーはジョニーと再会するが、容貌の変わったネリーに夫は気づかない。そして、収容所で亡くなった妻になりすまし遺産を山分けしようと彼女に持ちかける。「夫は本当に自分を愛していたのか、それとも裏切ったのか」。その想いに突き動かされ、提案を受け入れ自分自身の偽物になるネリーだったが・・・。監督は前作でベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)に輝いたクリスティアン・ペッツォルト。主演にも再びニーナ・ホスとロナルト・ツェアフェルトを起用し、愛の真理を問うサスペンスフルな心理劇を作り上げた。再会が心の痛手を炙り出す“収容所のその後”を、JAZZの名曲「スピーク・ロウ」にのせて描いた、切なくも美しい愛の衝撃作。
セーヌ川の近くでカフェを営むテレーズ。ある日彼女は、戦時中に消息不明となった夫に瓜ふたつの浮浪者と出会う。記憶喪失だと語る彼の記憶を呼び覚まそうと、夫の叔母と甥を呼び寄せるテレーズ。だが男…
>>続きを読む1944年、ナチス占領下のパリ。若く優秀な作家マルグリットは、夫のロベール・アンテルムとともにレジスタンス運動のメンバーとして活動していた。ある日、夫がゲシュタポに逮捕される。マルグリット…
>>続きを読む現代のフランス。祖国ドイツで吹き荒れるファシズムを逃れてきた元レジスタンスのゲオルクは、パリから港町マルセイユにたどり着いた。偶然の成り行きから、パリのホテルで自殺した亡命作家ヴァイデルに…
>>続きを読む1919 年、戦争の傷跡に苦しむドイツ。婚約者のフランツをフランスとの戦いで亡くしたアンナも、悲しみの日々を送っていた。ある日、アンナがフランツの墓参りに行くと、見知らぬ男が花を手向けて泣…
>>続きを読む最愛の妻ルースが死んだ。だが、90歳のゼヴはそれすら覚えていられない程もの忘れがひどくなった。ある日彼は友人のマックスから1通の手紙を託される。「覚えているか?ルース亡き後、誓ったことを。…
>>続きを読む1942年3月、ドイツ占領下のパリ。美術商のロベール・クラインは、国外へ脱出するユダヤ人が手放す美術品を安く買い叩いて利益を上げていた。そんなある日、自分と同姓同名のユダヤ人がいることを知…
>>続きを読む時は1943年、京城唯一の妓生養成学校。ずば抜けた美貌と優れた歌唱力で最高の歌姫と称されるソユル(ハン・ヒョジュ)と、心に響く天性の歌声を持つ幼なじみのヨニ(チョン・ウヒ)は、作曲家ユヌ(…
>>続きを読む1939年、ナチスドイツがポーランドに侵攻したとき、シュピルマンはワルシャワの放送局で演奏するピアニストだった。ワルシャワ陥落後、ユダヤ人はゲットーに移住させられ、飢えや無差別殺人に脅える…
>>続きを読むⒸ SCHRAMM FILM / BR / WDR / ARTE 2014