こぅ

ブラインド・フューリーのこぅのレビュー・感想・評価

ブラインド・フューリー(1989年製作の映画)
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【ソルト】のフィリップ・ノリス監督による、
笠原良三原作のハリウッド版【座頭市】。

ダイパチの佳作、【ブレイクアウェイ】のチャールズ脚本と知ったのを機に、長らく放置を思い出して鑑賞の巻〜。


ベトナム戦争で視力を失ったニック(ルトガー・ハウアー)は、助けられた村人の元で刀の達人となり、20年ぶりにアメリカに帰国。
かつての戦友フランク(テレンス・オクィン)を訪ねるが、彼は麻薬組織に捕らわれていた…。


★脚本
OPタイトルバックで、ほぼ主人公、ニックの出立ち/経緯を簡潔に語る。

本編開始は、
20年振りに戻ったマイアミのバーでのチンピラ相手に遊び、本作が コミカル/ライトな作風 というのが分かる。

戦友のフランク家を訪ねる。
フランクは不在で、妻は殺され、助けた息子、ビリーを連れて、フランクの元へ向かう。子連れ狼。
最初は拒絶するもニックに心を開き始めるビリー。
テンポ上々。

ニックのキャラは、
仕込み杖で歩いたり、少しドジだったり、程よくコミカル。

フランクの知り合いの女、コリーン(シャロン・シャッケルフォード)と合流。
悪役の1人、ライル役で、ニック・カサヴェテス(30)の顔も。
フランクは、カジノで麻薬組織に利用されている現状。

中盤、
盲目ニックの カーアクション も見どころの1つだろう。

クライマックスは、
ビリーとコリーンを助けにラストステージとなるスキー場へ。
ゴンドラの蜂の巣。
消灯でのニックの独断場。
真っ二つで落下する男は笑える。

今一つ物足りず終了⤵︎
かと思っていたら⁈
ハイライト/サプライズ プレゼントで、
ジャパニーズ アサシンとして、あの方 が登場し、スピード感あるソードアクションを魅せてくれたのは、嬉しいポイント⤴︎


ラストは勿論、
男同士の センチメンタル で締めている。
常に放浪するのも 市 だろう。
ニックの 涙にグラサン が渋カッコ良すぎよ。


★総評
シンプルなストーリーと
程よいコミカルな作風でテンポが良く観やすい。
見どころアクションもしっかりと用意されたギリ’80年代佳品。

茶目っ気と哀愁を見せる
ルトガー(45)は、勝新 には及ばないにしろ、
市役にピッタリで、ルトガーファンは、観逃し厳禁‼︎ 佳品となっている。


余談で、
ジャケ写の忍者(海外から見られがちな日本の古いイメージ)みたいのは、良い意味で登場しない、ホッ。
こぅ

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