ふたば三十郎

ブラインド・フューリーのふたば三十郎のレビュー・感想・評価

ブラインド・フューリー(1989年製作の映画)
3.3
アメリカ版「座頭市」。
香取版、綾瀬版は未見だか、少なくともたけし版よりは面白いのではないだろうか。

盲目で仕込み杖を振り回す時代劇を作れば、どうしてもオリジナルの勝新版と比較され、そして勝てるわけもない。
しかしながら、いっそ舞台を現代におきかえ、ベトナム帰還兵が現地で培った秘技を武器に、友とその息子のため、銃を持つギャング相手に居合い抜きで戦う様は、笑い以上に潔さとカタルシスが感じられる!
子供との友情話に、当時流行りのロードムービーの要素を取り入れ、最後に見せる男の涙!
そんな聞いてるだけでアクビが出そうなベタすぎるストーリーが駄目な人も、ルトガー・ハウアーvsショー・コスギ戦だけでも見る価値はあるだろう。
そしてそれ以上に、スターウォーズep1の元ネタの殺陣シーンは必見!
あと、ニック・カサベテスに笑った。
☆☆☆★