カタパルトスープレックス

ブラインド・フューリーのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

ブラインド・フューリー(1989年製作の映画)
3.2
ルトガー・ハウアー主演のハリウッド版『座頭市』です。まさに座頭市の「レプリカント」ですね!😹。下敷きにしたのが第十七作目『座頭市血煙り街道』だそうです。

ストーリーはどうでもいいです。映画としては全く面白くないです(だからこの点数)。座頭市マニア以外には全くお勧めできません😅!見所はルトガー・ハウアーがどれだけ座頭市になりきっているか。勝プロから正式に許諾がおりた作品だけあって、ちゃんと座頭市しています。この映画は「座頭市っぽさ」を楽しむ映画です。

■ちゃんと座頭市している部分
👍刀ではなく長ドスを使っている
👍居合斬りもそれっぽくやってる
👍殺陣も(下手だけど)座頭市を研究して、それっぽくやってる
👍普段は目が見えずにヘラヘラしている(相手を油断させている)
👍常に旅をして、一箇所に止まらない

この映画のハイライトはケイン・コスギのお父さんのショー・コスギとのバトルです。ルトガー・ハウアー vs ショー・コスギ!……なんですが、まあ、残念ながらこれも大したことない。

この映画のプロデューサーは俳優のティム・マシスンです。「座頭市」シリーズの大ファンで、このハリウッド版を企画しました。しかし、興行的には大失敗。続編の構想もあったらしいのですが、ポシャってしまいました。そして、プロデューサーとしても最初で最後の作品となってしまう、ティム・マシスンとしては黒歴史的な作品となってしまいました😅