シグのすけ

リベンジ・トラップ/美しすぎる罠のシグのすけのレビュー・感想・評価

3.5
タイトルだけでスルーされがちな映画だと思いますが意外と楽しめました。

人はみんなそれぞれ個性があり、それこそ人に呼び止められた時の表情も違うし、返事をする人、ただ顔を向けるだけとか、顔を向けずに返事だけの人とか。何を当たり前の事をだらだら言ってるんだと言われそうだが。

素晴らしい邦題のおかげで内容が予想されてしまいますが、ロザムンドパイクの同僚との距離感や振る舞い、表情なんかがとにかく絵になるので、観ていて安心する。

絶世の美女でもなく、妖艶な悪女でもなく、それでいて不思議な透明感と強い意志が画面から感じられる、強い感情を露わにする(せざるを得ない)場面が出てきますが決して醜悪にならず、これはもう天性のものなんだろうなと感じました。

ストーリーについては触れませんが、後味が微妙な割には何故か鑑賞後、爽やかな印象を与えてくれる私にとっては不思議な感覚の映画でした。

彼女は確かイギリス人だと思いますが、韓国の復讐猟奇的殺人整形祭り映画は観るのだろうか?

瞬きもせず笑わず怖がらずレモネードを飲みながら鑑賞を終え、お気に入りのボールペンか万年筆で感想を書きそう。あの白い小さな売れそうにない家で。
シグのすけ

シグのすけ