ま

ディーパンの闘いのまのレビュー・感想・評価

ディーパンの闘い(2015年製作の映画)
3.4
※書き直しレビュー

カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた作品なんだけどあんまり人気がない気がする。カンヌの審査基準が良く分かりませんがアカデミー賞なんかと違ってアメリカナイズされてなくて世界各国の映画を評価してるところは好感が持てます。

本作は戦場の祖国スリランカを離れフランスに逃げた三人(父、母、娘)の物語。実は彼らは本当の家族ではなく、血のつながりもない。
難民として受け入れてもらう為「家族」を演じている疑似家族として生活していく。

主人公のディーパンは働き者で古びたアパートの管理人を務めることになるのだが、このアパートも何やら訳あり物件…

ギャングのアジトであり、怖そうな人がウヨウヨ。夜な夜な危ない集会やパーティーの様なモノが行われているが、生活の為と我慢し一生懸命に働く。常に危険がつきまとっていながらもその困難を乗り越えていく姿が美しい。

そして本当の家族ではない家族がまるで「本当の家族」の様に徐々に絆を深めていくところが見どころ。

終盤の展開はやはり… なんだけどギャングが絡み色々大変なことが起こるのだがそれでもディーパンは一人戦う。。
泣かせる映画、感動する映画ではなかったけどリアルな難民感と家族の物語が良かった。
ま