このレビューはネタバレを含みます
神さまのきまぐれを奇跡と呼ぶなら、起こり得るすべてのことを私たちは肯定するしかない。しょうがなかった、どうすることもできなかった、と。
すべて神さまが示した運命だから、と。
その人の過去未来も運命に従って有るということならば、私たちの選択に正解も不正解もない。では、存在しうることに価値や面白さを見出す。それこそが私たちがしなければならないことではないか。私たちは自分自身と他人の存在を確認して自分とは何かを問い続けている。誰かと比較したり、大切なものを見つける作業はその例である。
現在の私たちは自分自身の運命を変えることが出来ると思う。
そしてそれはほかの誰かの運命を変えるかもしれない。
その変化さえ神さまの許容範囲なのかもしれないが、自分の価値を見つけた人はそれでも幸せになれる。
私は自分とは何かをつかみかけた時に運命は大きく変わると信じている。
この映画を観て、自分のなかにふつふつと湧き上がる気持ちがあった。
何かはまだ分からないけれど。