グザヴィエ・ドランが俳優として関わったと聞き惹かれた作品。ドランの作品でお馴染みのアンヌ・ドルヴァルも出てる
キューバに向かう飛行機の墜落事故
エホバの証人であり白血病である婚約相手
飛行機事故が起きた後の現在と
飛行機に乗る人々の過去を行き来しながら
最後にひとつになるストーリーが秀逸。
静かで重い空気感で進む物語だった
起きた事実には逆らえないし、人が決めた選択にも口出しすることなんてできない、という虚しさをひしひしと感じながら観た
不倫を止めるかどうかも、輸血をするかどうかも、飛行機に乗るかどうかも、治療を受けるかどうかも、それぞれ全て人が決める
ただ飛行機が落ちるかどうかは誰にも決められないというのが虚しかった...
「飛行機が落ちるのは
全能の神が存在しないからだ」
「何を信じるか」は人それぞれで、
選択によって起きた結末を誰かが自分の価値観で一辺倒に評価することはできない、と思った
原題と邦題の両方とも的を射ていて、どちらも好き