るるびっち

ひばりのおしゃれ狂女のるるびっちのレビュー・感想・評価

ひばりのおしゃれ狂女(1961年製作の映画)
3.5
「ラピュタ阿佐ヶ谷」は、ほぼジブリと関係がない。
初めはアニメーション映画専用の映画館だった。
今ではラピュタと言いながら、やっているのは古い邦画ばかり。
ジブリマニアと全くバッティングしない不思議な空間だ。
ここも爺婆ばかりで、死臭が漂っている。
コーヒーカップのような形の劇場はすごく狭い。
そして最も小さいのが男子用の小便器だ。
5才児用かと見紛う小ささで、酔っていたら的を外すだろう。
(最近は個人的に使用してないので、現存するかは不明)

さて、本編は賄賂政治の田沼批判だ。
江戸の三大改革は全て倹約を旨とする。
享保・寛政・天保と、ケチこそ美徳で贅沢は敵だ。
この江戸感覚が今も引き継がれ、バラマキは悪としてケチな財務官僚が苦言を呈していた。江戸時代の感覚なのである。
会社を大きくするには融資を得て設備投資して、生産力を増し売上を上げる。
だが企業は投資して生産力を増すより、非正規などで人件費を下げてコスト削減ばかりしている。売上があっても内部留保や株主配当金を上げるばかりで、労働者への還元や設備投資には回さない。
投資より倹約主義が身に染みているのだ。
国も同じで、投資しなければ発展はしない。
しかし借金で国が破綻する、との考えで緊縮財政という倹約ばかりだ。
コロナでトランプ・バイデン合わせて約400兆円財政出動した米国と違い、日本は10万円を一度配っただけ。あとはアベノマスクww
岸田政権も選挙前はバラマキを宣言していたが、結局一部の人に区切り、更に10万を5万にして残りはクーポン‼ くくく・・・クーポポン‼!!
400兆国民に配る大統領と、クーポンとマスクを配る総理大臣。
みっともない・・・どっかのスーパーの福引みたいだ。

緊縮財政をやり続け、30年近い停滞とデフレを生んだ国。
鎖国しているなら、成長せず倹約で乗り切るのも良いだろう。
しかし30年も成長しないなら、発展途上国に追い抜かれるのも時間の問題だろう。
令和の時代に、ケチケチな天保政策。
世界の中で日本だけ18世紀を生きている。我々は江戸時代の経済政策を行っているのだ。明日から、ちょんまげを結った方が良い。
「金をバラ撒くとタイタニックのように日本が沈む」、と言った財務事務次官は、タイタニック以前の時代を生きるちょんまげ野郎だ。
ちょんまげ野郎は、衰退の責任を取って切腹させるべきだと思う。

本作でも田沼は悪役だ。
しかし現代の目で見れば、金を回して国力増強を狙った田沼の方が、ケチケチ改革ばかりしている為政者よりマシだろう。
認識変換しない限り、本当に日本は沈没するだろう。
ケチケチちょんまげ野郎こそが、日本をタイタニックさせる元凶なのだ。今すぐ腹を切れ!!

ケチ老中水野に対して狂人として、おしゃれを貫くひばりあっぱれ。
しかし結局水野が正義の映画なので、楽しいけれど無念である。
日本が倹約=美徳という呪いから脱するのは、もう30年掛かるだろう。
その間に中国の植民地にならなければ良いが。
こんな国・・・バルス!!
だからラピュタか!
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