とり

ヴァンパイア侍のとりのレビュー・感想・評価

ヴァンパイア侍(2005年製作の映画)
1.6
タイトルとパッケージで衝動レンタル。
この直感を外すなんて滅多にないんだけど、今回は思いっきり外した!
タイトルはいいとして、パッケージに超偽りあり!
10代と思われるギャルが甲冑を改造した胸元がガバっと開いたセクシーな衣装をまとい、刀を持って宙に浮かんでる絵。
・・・中味はおばさんでした。
B級映画ファンの熱い視線を一手に引き受けるアルバトロスリリース。いつも収録されてる多すぎる予告編を観るだけでわくわくさせてくれるんだけど、今回ばかりはかなり許せないー!
そして、何よりもガックリきたのが、登場人物のほとんどがド素人?と思うほど、演技ができてないこと。
普段イマイチだったとか面白くなかったとか言ってる映画が、いかにまともな俳優さんで固められてるかがよーーーくわかる。脇役にいたるまでみーんな、あんたプロや!と肩をバンバン叩いてあげたいほど。
主演のおばさんはなんとか演技してたけど、それ以外もう全滅。アメリカ人ってみんな生まれながらの俳優みたいなもんなんじゃないのか?
あと、つじつまの合わない細かいツッコミとか入れる気はもともとないけど、それにしてもヒドイ。
そして物凄くセンスない絵作りでマイッタマイッタ。
構図とかその場その場でテキトーに決めて撮ったっぽいなぁ。
そしてアクションもぬるかった。動きおそっ!その筋肉はただの飾りか!
意外にもオオ!?と思わせるアクションをちらつかせたのは、ヒロイン一派の頭脳担当(ネット検索するだけ)のアジア系のあんちゃん。
しかもベキッとかキーンとか音が微妙に合ってない・・・?
ただしこの辺は愛すべきB級として笑わせてもらった。
屋内セットはもうどうしようってくらいチープだったけど、屋外でのロケはまぁまぁかな?って部分もあったような気が。
日本のどこか山深いところ?そもそもアメリカと日本どっちで展開してるのかよぅわからんかった。その山奥で霞で白っぽくなってるところからゾロリと現れるニンジャ(どう見ても侍にあらず)たちの画とかはまぁカッコ良いものを感じたな。
侍のおじちゃんも鎧が重そうな雰囲気バリバリ醸し出しながら殺陣頑張ってたし。
エンドロール見てたら何度も何度も同じ名前が登場してたように思うので、多分少人数で作ったんだろうなぁ。
俳優が裏方もやったのか、裏方が俳優もやってしまったのか。
なんて言うんだろう・・・「こんなアホアホZ級映画誰も観ねーよ!超テキトーに撮っちゃおーぜ!」っていう空気・・・?
バカ言っちゃあいけません。B級・キワモノ・珍品映画マニアが世界にどれだけいると思ってますか。低予算アホ映画はどれだけアホに徹することができるか、いかにバカバカしいことを真面目にやっちゃえるかなんですよ!
出直してこいー。
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