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グランドフィナーレのないでのネタバレレビュー・内容・結末

グランドフィナーレ(2015年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

 某レジェンドスケーターがこの映画の挿入歌を演技に使用していて、興味を持って視聴しました。
 引退して高級リゾートに引きこもっている老マエストロに、代表作の「シンプルソング」を演奏して欲しいと女王の使者が再三訪ねてくるものの、彼は頑なにそれを拒否する。一方で、一緒に滞在している親友の老監督は「遺言」という映画を構想中。音楽家が再演を拒む理由は中盤にあっさり明かされるのですが、「シンプルソング」とは一体何なのか、「遺言」の行方と併せてじっくり考えさせられる構成になっています。
 こういうストーリーでは肝心の「シンプルソング」自体は皆様の想像にお任せします、となることも多いと思うのですが、この映画では堂々と全部を聴かせてくれるシーンがあります。そこに不思議な感動がありました。
 映画の内容的には女性視点からすると都度都度引っかかる部分はあります。レイチェル・ワイズ一人に代弁させるだけでは全然足りないですよ。それでもやはりこれは美しい曲、美しい映画だと感じてしまうし、そこにまた痛みを覚えたりもします。
 ・・・余談ですが「ブレンダ」が契約したテレビドラマって『グレース・アンド・フランキー』だったのかな。あれもすごく好きなドラマですw
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