ホロコーストに対しての感情や思いを的確に表す言葉なんて持ち得てないが、この映画を観た後の正直な言葉は
「もう二度と観たくない」でした。
もう二度と観ないが絶対に忘れられない。
カメラが常に主人公に寄り添っている為、その場に居る感覚が凄まじい、堪え難いまでの臨場感。
主人公越しに見えるボヤけた地獄の景色。
はっきり見えない分はっきりと頭に残る。
主人公のエゴイスティックな行動へのフラストレーションやシンパシーは、あの地獄の中で感じた私の確かな感情で、あれこそが主人公が見渡す限りの地獄の中で失くせなかった人間性の表れだと思うと胸が苦しくなった。
二度と観ないが絶対忘れない。