カポとゾンダーコマンドの違いを知っていて観たので立ち位置がわかりやすかったが、この映画はホロコーストのことをある程度知っている方が観ないとわかりにくいかも知れない。
これほど再現してあると夢に出てきそうで怖かった。
これ程の立場に置かれている人がなお、(生きた人をガス室送りにしている毎日と矛盾はしているものの)、まだ人間の尊厳を見失っていなかったのが救いだと感じた。
全ての人にフォーカスすることは不可能だが、この作品では主人公ソウルにフォーカスしている。
この映像を観て凄惨で過酷な環境・明日は我が身の立場の中でそれぞれの抱える心を思えば、やり切れない思いに包まれる。