45日以内に恋人を見つけなければ自分が指定した動物になる。
テーマからすでにシュールの一言に尽きるこの映画は、内容もシュールの一言に尽きました。
ぼくの場合、もはや何回動物になればいいのやらってくらいのこの設定は、観ずにはあまりにも惹かれるものでした。
ブロンド美女次の日にはさらりとポニーになっていたり、森の中にラクダが歩いていたり。
テーマはハチャメチャな割には、かなりしっかりと最後まで矛盾なく作り通した感じはあります。
恋人もただ見つければよいのではなく、互いに好きで、さらに何かしらの共通点があることが大事だったり。だからこそ、金髪のブロンド美女も最後の日まで相手が見つからず、ベンウィショーはわざと鼻血を出し、コリンファレルは好きな人に近づく男が近視か疑った。
ブラックなユーモアたっぷりでクスッと笑ってしまう箇所もたっぷりです。
ラストシーンは人によって意見が分かれるところでしょうが、時間をうまく使った演出だと思いました。
何より観賞後のほうが、色々思い返して不思議さが増す映画でした。
ちなみに、キャストはとっても豪勢です。このキャストをまんま規模を大きくした映画に出しても通じるような。
コリン・ファレルをはじめ、レイチェル・ワイズ、レア・セドゥー、ベン・ウィショー、ジョン・C・ライリー。
特にコリン・ファレルは今までそんな好きじゃなかったけど、物憂げなだらしない体のおっさんの演技は素直にこの人のものだと思いました。よかったです、とっても。
はてさて、ぼくは何の動物にしましょうか。。。食物連鎖の上の方がいいですよね。。。笑
