アトロクで紹介されて気になっていたので鑑賞。
この不穏で奇妙な世界観が独特で面白い。
ブラックユーモアの加減が結構キツめ。
時折り変なところで笑いが起きるし無機質にエロが挟まってくるのもイイ。
コリンファレルの脱力気味の演技も引き込まれるし突如現れるレアセドゥの存在感。
独自のルールで構成されたホテルや森を含めた社会全体を現実社会の皮肉たっぷりなメタファーに落とし込んでる作品は数多くあれど、監督のセンスがキレキレで美しくも無機的な映像美、退廃的な音楽、どこかうわの空な演技が相まってとても魅力的な作品に昇華している。
終わり方もなんとも言えない余韻がたまらない。なかなか来ないなぁ〜、やっぱり決意に時間かかるよなぁ、あれ、もしかして？が超怖いホラー味あってゾッとした。
そもそもなんでそんな選択するんだと色々考察してしまうし、そもそも冒頭の牛殺しから謎なんだよなぁ。
レア・セドゥの両親がギターで禁じられた遊びを弾いてるら最中に勝手に盛り上がる2人を見てこりゃダメだと笑えた。
