やったカニ

ロブスターのやったカニのレビュー・感想・評価

ロブスター(2015年製作の映画)
3.7
ストーリーや演出面がシュールなのはもちろん、画面構成や撮影も超現実的だったな。特に前半のホテル部分は。

パートナーがいない一人身の人間は動物にされるというSF設定は、思ったほど前面に押し出されていない。けど例えば、恋愛至上主義の社会規範と対立するレア・セドゥ派は、森の中で動物を狩猟してサバイバルしていたり、その設定がいい感じに皮肉を効かせてくれる。

恋愛をしなくてはならない空間(敷衍して社会)に身を置いたとき、とりあえず顔の良いジェシカ・バーデンに票が集まるのはルッキズムだよなとか、恋愛を始めるにあたって共通項を見つける作業はマッチングアプリだなとか思いつつ。愛とは離れたとこにある恋愛を揺さぶっていたと思う。
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