しゅん

ロブスターのしゅんのレビュー・感想・評価

ロブスター(2015年製作の映画)
-
1人で生きることを許さない体制側、それに対抗するレジスタンス、どちらも子どもじみた論理を振り回していて、それがとても恐い。
レア・セドゥ演じるレジスタンスのリーダーが、仕事も恋愛もうまくいってる姿を偽装して親のところに通うすがたが痛ましかった。両親の愛を否定しない(できない)まま、愛することへの懐疑を強烈な暴力に変えて、裏切り者の口を切り裂いたり視力を奪ったりする。その引き裂かれた在り方に、映画を観終わった後も考えを巡らしてしまう。
しゅん

しゅん