百合JKカップルが放課後海に行く、話の筋自体は今日では飽和しきったようなゼロ年代百合短編なのだが、堀北真希と黒木メイサでそれをやってしまう当時の企画力に乾杯。手と手を重ねて、でも触れてしまわないように、お互いの手がそこにいることを感じ続けるように……繰り返される手遊びゲームがふたりの距離感をあらわしていて、そこからのあっけないラストも17分の短編ということを考慮すれば許せてしまう気分になる。とにかく堀北真希の隣に黒木メイサを並べてひたすら百合セリフをしゃべらせると、黒木メイサがバリタチレズに見えてくるという発見があった……。
