ちはやふるは3部作どれも面白いけど、やっぱり個人的にはこの「上の句」が圧倒的。
序盤はライトなコメディのりで油断させておいて、中盤から終盤のドラマで一気にもっていかれる。
とくにクライマックスの北央戦における机くん、太一くんをめぐる一連の展開が本当に秀逸。
「花より他に知る人もなし」の札をめぐる無言のやりとり。あんな可愛くてカルタも鬼強い女の子に決死の告白みたいなことされて、あれで燃えない男はいるまいて。
太一くんの運命戦も、決着の付け方もふくめてお見事。
きちんと勝敗にロジックがあるし、あの札が彼にとってどんな意味を持つかを考えると、あそこではああなるべき、と納得感しかない。
あとは、上の句ではチラッとしか出てこないものの、真剣佑演じるアラタの「どう見てもただものではない感」もすごい。