自分にはなかった清々しい青春ものに対してはどうしても「んなわけあるか」的な偏った見方をしてしまうんでね。この作品にも全く興味はなかったのですけれども、地下鉄で隣に座っていた見知らぬミニスカ美女2人組が絶賛しておりましたので観てみた次第なのですが、たまにはそういう動機で観るのも面白いですね(イミフ)
僕の知ってる「かるた」とは違うというか、まさかのディフェンス技があるとは思わなかったよ。
【文化部活系スポ根モノ】というジャンルがあるかどうかは兎も角として、「競技かるた部」という文言から想像する印象を凌駕する、激しい戦いと熱い展開はまさしく青春スポ根もの。
とりわけ「競技かるた」そのものの絵面が凄く良くてですね、原作知りませんでしたが、映画化されるのも納得。
広瀬すずちゃんの演技も、多分鼻につく一歩手前のオーバーアクションかとは思いつつ、さほど気にならなかったのは彼女が持つ特有のものなんでしょうね。
競技ものである以上、クライマックスでの勝敗のつけ方は結構重要だと思うのですが、「競技かるた」の戦略性を利用した展開にはちょっと唸りました。
美しい日本語から展開される百人一首の、無駄な解説や競技かるたのあり方など、知ってるようで全然知らない事を教えてくれる面白さで、邦画でこういう作品が作られるのは凄くヘルシーな事なんじゃないかと思いますええ。