健一

ボーダーの健一のレビュー・感想・評価

ボーダー(1981年製作の映画)
3.0
1981年 🇺🇸映画 カラー作品。

BSで放送していたので録画して深夜に鑑賞。
こんな映画もありましたね。
存在事態すっかり忘れてました。

ジャック・ニコルソン と ハーヴェイ・カイテル 共演作!
濃いですねぇ〜〜。
カツ丼 と 天丼 を一緒に食べたような感じ。胃がもたれるぅ〜。

同じタイトルで デ・ニーロ と アル・パチーノが共演している作品もありました。
どちらも濃いです!

メキシコ🇲🇽からの密入国の現実、国境警備隊の腐敗を描いた社会派ドラマ。
アメリカ🇺🇸を目指す 美しきメキシコ人女性、職場で乱行する汚職、浪費の激しい妻に悩む国境警備員、既に腐敗まみれの同僚達。
アメリカの闇、貧富の差や正義の喪失、当時の病んだボーダー(境界線)を炙り出す。

この頃のジャック・ニコルソンはやっぱり うまい!
堕ちそうで堕ちない、苦悩まみれの国境警備員を飄々と演じている。
サングラスかけて🕶 突っ立っているだけで絵になる。
どうみても ダメ男 なのだがジャックが演じると不思議と嫌いになれない。

仕事はうまくいかない。家庭はメチャクチャ。
誰でも多少なりともある経験ですよね。
そんな方に劇中のジャックが ほんの少しだけど 希望を与えてくれる。かも?
それはラストが意外な終わりかたを迎えるから。
うーん。こう来たか!
アメリカは根っこまでは腐ってないぞ!って事なのかな?

本作は約40年前の作品だが、メキシコからの密入国者問題というのは昔も今もあまり変わっていないのではないか。
壁を新たに作ろうが テクノロジーが発達しようが 彼等も生きる為!死にものぐるいの彼等を止めることは出来ない。

作品自体はバリバリの社会派で娯楽性はあまり無いが 2時間弱の尺なので 飽きずにイッキに観せてくれる。

隠れた良作 と言ってもいいのかも知れない。



😷コロナパンデミック中に鑑賞😷
健一

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