監督自身がタクシー運転手に扮して登場するという枠組みから、一見ドキュメンタリーのように見えるものの、巧妙に考えられたフィクション。
一方、学校の授業で短編映画を撮ることになった姪が、先生に言われたと…
【試写会】
「映画へのラブレター」(byダーレン・アロノフスキー監督)であると同時にイラン政府への「果たし状」的性質を持った作品。
あらゆるメディアが国家による支配を受け、また(歪められた)イスラー…
反体制というロックな精神を持った監督のドキュメンタリー風映画。
反体制運動の宣伝をしたとかでイラン政府から20年間映画制作禁止令を受けているパナヒ監督。それでも『これは映画ではない』等の作品を発表し…
基本的なカメラアングルはタクシーの運転席、助手席、後部座席を、前方を写すよう装着された四か所だけ、そこにスマホやデジカメで回した映像が加わる、という世にもミニマルな構え。
イランの街を走るタクシー…
彼の作品を観るのは初めてだったが、大統領選で改革派の候補を支援して逮捕されたことがあったり、その影響もあって現在でもイランから国外に出ることを禁止されており、国内での映画製作も禁止、これまで製作した…
>>続きを読む(C)2015 Jafar Panahi Productions