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紅葉狩のmingoのレビュー・感想・評価

紅葉狩(1899年製作の映画)
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扇子通す場面、愛らしい。赤色に施されたオリジナルに近い形での復刻。1899(明治32)年に九代目市川團十郎、五代目尾上菊五郎の至芸を記録した本作は日本人によって撮影された現存する最古の日本映画。

以下メモ
2006年に日活から受贈した可燃性35mm白黒デュープネガ(日活版、276ft6コマ)は2009年に映画フィルムとして初めて国の重要文化財の指定を受け最初のデジタル復元が実施。今回の新たな復元では現存するフィルムの中では「唯一赤色に染色された画質の極めて良好」な『紅葉狩』の35mm可燃性ポジ(本地版、227ft5コマ)を主素材として、その欠落部分を『紅葉狩』(日活版)で補うことで、最長版(288ft8コマ)を作製。冒頭に復元版の先付け(2分)を含む。『鳰の浮巣』では、初代中村鴈治郎(当時40歳)の喜劇的演技の一端を見ることができる。
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