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バラキのHKのレビュー・感想・評価

バラキ(1972年製作の映画)
3.2
昔TVでよく放送してました。
そのくせ、ちゃんと観たかどうかは定かでないのでCS録画して鑑賞。
テレンス・ヤング監督が三大スター主演の『レッド・サン』の翌年にまたチャールズ・ブロンソンと組んで撮った作品です。

いわゆるマフィアと呼ばれるコーザ・ノストラ絡みの実話の原作を映画化したもので、なんと『ゴッドファーザー』と同じ年に公開されています(こちらが後)。
で、こちらもやっぱり『ゴッドファーザー』と同じく製作中にマフィアのコロンボ一家(『ジ・オファー』にも出てました)に脅迫されたんだとか。

比較するのは酷ですが、実話に忠実だからか、実録風で地味に淡々と描かれており、いまひとつ盛り上がりません。
同じマフィアが題材でも『ゴッドファーザー』が万人に受けたのは誰もが感情移入できる家族の物語だったからだとあらためてよくわかりました。

主演がブロンソンなのはもちろん知ってましたが、相手役がリノ・ヴァンチュラだったとは今回観てビックリ。やっぱりちゃんと観たことなかったのか。
クレジットでこの二人が共演だと知って期待値が上がりすぎたのもむしろ逆効果だったかも。
共演は他に、この時期にはもうブロンソンと必ずセットで登場のジル・アイアランド。
“ドクター・ノー”ことジョセフ・ワイズマンなど。

『世界残酷物語』の“モア”を思わせるリズ・オルトラーニの静かなテーマ曲はたしか、大昔に関光夫氏の映画音楽のFM番組でエアチェックした記憶あり。
あの頃たくさんエアチェックした映画音楽のカセットテープがまだどこかにあるかも。
探してみよう。
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