イペー

バラキのイペーのレビュー・感想・評価

バラキ(1972年製作の映画)
3.5
巨大な犯罪組織の下部構成員であるジョセフ・バラキの告白で明らかになる"コーザ・ノストラ"の姿とは…。
バラキはあくまでも下っ端の運転手に過ぎず、彼が直接的に暴力に手を染めるシーンはほとんど無い。
バイオレンス描写はあるが、ギャングの興亡を描くに必然とも言える最低限だと思うので、過激さを好む向きには物足りないかもしれない。(僕は上品な人間なので十分ですが。)
ボスと呼ぶべき相手は次々変わる。色々なパターンの上司が見られるので自分に合ったタイプを探すのも楽しいかもしれない。(僕はどのタイプの方も嫌ですが。)
バラキが愚直なまでの忠実さで力関係の変化に振り回される姿には哀愁すら漂う。
ブロンソンもヒゲ無しバージョンだと侘しさ倍増で、トレードマークって、こういう引き出しにもなるんだな。
ともあれ実際にあった出来事ばかりと思えば、バラキの実像に思いを馳せたりもする。
絶対、もっとおっかない人でしょうね。
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