A8

さらば冬のかもめのA8のレビュー・感想・評価

さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)
3.5
やっぱり“ジャックニコルソン”は唯一無二‼︎
彼の一挙手一投足に自然と魅了されていくのだ、、、

ストーリーは
金を盗んだ疑いで刑に服すことになった青年軍人を、相棒とともに遠く離れた施設に連れていく、、
そんな道中、青年軍人と仲を深ませていく、、といった内容。

軍という世の中でもトップクラスに縛られた組織。だか、ジャックニコルソンをみているとそんな感覚を忘れてしまうのである。
彼がしたいように、したいことをする。何にもとらわれることなく自由意志を遺憾なく発揮するのである。
それはただ、自分勝手だとか
規律に反しているだとか、、
そういった類の見苦しさを感じない。
ただ、彼が行くところに道がある
といった具合なのた。

そんな彼の純粋な姿に
警戒していた青年も打ち解けていく
そして、ジャックニコルソンも彼に対して分け隔てなく接するその姿は見ていて清々しさを感じるほどであった。

恐らく8年は刑期に服さないといけない青年に対して、ジャックニコルソンは兄のような優しさで彼の面倒を見るのであった。

しかし、、
現実が目の前に近づくと逃げ出したくなるだろう。8年、、
たった4000円の未遂強盗で8年、、

任務だからやらなきゃいけないし、
逃げたら兄のように思う彼らに泥を被せてしまう、、
その心の葛藤が時折り見えてくるのだ。

そして、、
やっぱり抑えきれない恐怖から彼は逃げてしまう。
鬼にして彼を捕まえた二人は、、
彼をその地へと送る。

仲深まっていた3人の別れは呆気なかった。
そして、二人がその地を後にする姿も
一つの任務をやったまで。
そんな味気なさも
現実のリアルさを物語るようだった。
A8

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