ダイアー教授

モール・コップ ラスベガスも俺が守る!のダイアー教授のレビュー・感想・評価

2.5
題:俺が守れない駄作
製作:2015年、アメリカ
監督:アンディ・フィックマン
脚本:ケビン・ジェームズ
原題: Paul Blart: Mall Cop2
出演:ケビン・ジェームズ、ダニエラ・アロンゾ

興行収入200億円『モールコップ』の続編。

批評家からは大酷評されており、興行収入も120億円と前作ほど奮わなかった。
2015年のラジー賞に6部門ノミネートされ、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』とラズベリーを争ったが、惜しくも受賞はかなわなかった。
相手が悪すぎたのだ…
私は1作目のファンであるが、本作はさすがに擁護できない。
主人公のPaul BlartにあやかってBlunder=クソな点とBravo=いい点の2つにまとめてレビューします。

1. Blunder=クソな点
・コケにされながらも愚直に警備業に励むポールを応援した1作目であった。
2作目はベガスでバカンス。のぼせ上がるポールはウザいデブオヤジになり下がってしまっている。
・意味不明なシーンが多々あった。
特にピアノマンのくだり。ギャグのうすら寒さも加わって観るに堪えない。
調べたところ、この場面は土壇場で大幅な脚本の書き換えがあったらしい。

2. Bravo=いい点
・娘の大学進学をめぐるサブストーリーが落とし込まれて、「親の子離れ、子の親離れ」のドラマになっている。
・警備員集会での基調講演(キーノート・スピーチ)はとても良かった。
「Help someone Todaaay !」にはグッときた。

最後に…
日本でAEONを舞台にリメークしたら面白そうだと思ったが、
職業差別だ、ルッキズムを助長するだとの非難にビビって金が集まらないだろう。
加えて、自分のネタをストーリーに織り込んでコメディ映画として成り立たせるだけの力量がある芸人がいないので難しいと思う。