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母の残像のkaobelのネタバレレビュー・内容・結末

母の残像(2015年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

観終わったあと、涙が溢れた。

家族の視点がそれぞれ物語になっていて、中心に集まりひとつの物語になる。
みんなそれぞれあるよ、抱えてるよ、中は本人しかわからないよ、しょうがないよ、最後の車の中残されたみんながやっとひとりで抱えていたおもりをおろせる時が見えた気がしたよ。感情は一度爆発してしまえばいいんだ、そう思った。

弟の視点だけで一本作品出来てしまうよ。とにかく繊細で美しい。彼が紡ぐ言葉一文字一文字が両手で抱えなきゃ崩れてしまいそうでドキドキした。
片想いの彼女とパーティーからの帰り道、真夜中にキラキラ輝く一本の筋、彼の頬を流れる涙、美しかった。名シーンだよ。
彼と自分がダブるとこがあった。あの言葉たち。涙が溢れたんだ。
じわりじわりと私の心を包み込み悲しみや幸せ、感情がこんがらがった。
いつもうまくなんかまとまらないが、この作品に出会えて私は幸せです。




タイトルの母のせいで主が母のイメージに持ってかれている自分が悔しい!邦題!
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