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アクアマンのtorakoaのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
2.5
ゲーム・オブ・スローンズのドラゴンの母デナーリス覚醒前の夫ジェイソン・モモアがヒーローやるって楽しそう、と思って借りた。ところどころ楽しいしヒーローものとしては多分概ね面白いんだろうけど、話は既視感と大味な感じでげんなりしてきて手放しで楽しめない感。結構なアナクロ。
努力らしい努力なしに生まれ持った能力に気付いて何とかなる話だったような。

兄弟で揉めるのはもう古今東西よくある定番ネタなのでそれ自体にどうこう言う気はないんだが、完全悪役みたいにされるのは何だかなー。ずっと親元(?)で愛されず育ったらそりゃひねくれもするだろうし、ぽっと出の婚外子が持て囃されたら面白くないのも無理なかろう。何か可哀想だった。
母は結果的に子供全員育児放棄(多分)で悲劇のヒロインぶってる感じが地味に胸糞。何か努力はしたんだろうかこの母。

手塚治虫あたりの昭和の漫画ぽい話をまんまやられるのは今だと受け入れ難いので緩和するような何かが必要だと思う。『バーフバリ』とかも似たようなもんだが、やり過ぎな演出等で色々どうでもよくなってくるという強引さが功を奏してたと思うし、女性が強いのは一応今どき感あったかも。
アクアマン母はアナクロな囚われの姫系で何ら工夫が見えない。

あとキャスティングが微妙。
ニコール・キッドマンは違和感あった。高身長すぎ、更に高下駄でも履いてるかのようにグラグラよたよた歩いてらした記憶。
抗う術もなき悲劇のヒロインな割に顔が険しい。主人公父に恋をしたのが嘘臭すぎるのでもうちょっと何も考えてない人っぽさが出る人のが合ってたと思う。
ウィレム・デフォーもアメコミ系コスプレ似合わないし別に彼でなくても構わなそうな役だし。キャスティングの妙がないのが薄っぺらく白々しい印象、何かが噛み合ってない印象に拍車をかけてるような気もした。

モモアは素敵なのだが、それだけの映画て感じ。

レンタルBDに映像特典あった記憶。
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