高橋

アクアマンの高橋のレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
1.0
 ここまでCGを使ったとしても、極めてリアルに見えるレベルでアニメーションを行っているように見えてしまい、実写映画の感動にはほど遠くおもえる。CGやアニメーションはどれだけ進歩しようと、よりいっそうリアルになるだけで、現実をカメラのレンズを通して組織する実写映画の画には決して到達し得ないのである。
 ならば、CGは無用なのかといえばそういうわけでもない。たとえば、この映画でもCGはワンカットに見えるように編集する際に使われているであろうし、監督のジェームズ・ワンは過去に『死霊館 エンフィールド事件』で、カメラの焦点を意図的に外された少女の顔を、徐々に老人の男に変容させるということをやっている。CGは一からなにかをつくり出すということに関しては袋小路であるが、こうしたちょっとしたアイデアには十分有効なのだ。
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