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アクアマンのtontonのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
4.3
綺麗事というものを軽視し、まるで蔑称のように見ていた自分が、綺麗事の効能やその奥に様々な思いや歴史がつまっているのではないか?と考え始めたのはトランプ政権が誕生したときだった


そんな折、前作ジャスティスリーグを見ると、この作品は綺麗事をちゃんと描こうとしているのでは?と感じた。

そして今作。
アクアマンは伝統や文化とは?指導者とは?を描いていた。
それは綺麗事が生まれるきっかけや出来事そのもののようで、その綺麗事とはヒーローそのもの。

今作でDCユニバースの流れは明確になったのではないだろうか?
既存のヒーローでどうストーリーや世界観を再構築するのか?ではなく
ヒーローとは。ヒーローとはどんな存在なのか?をどんどん描いていくのではないか?と

これまで全体的に低調だったのにそんな風に一気にこれからのDCユニバースに期待してしまうほどアクアマンは最高だった。

内容は
血と伝統
対話の重要性
指導者の役割

それらがきちんとエンタメ性抜群に描かれていて。
キャラクターの特に主人公のアクアマンがいい感じにバカでワイルドでTOKIOの長瀬智也が二時間フルスロットルな感じで、もう最高にゴキゲンでたまらない!

それとアクションシーンが凄い小気味よくてテンポがいい。
マーベルでもDC作品でもアクションが間延びしてしまうような時多いんだけど、今作は全くない。
特に重要な弟との2回あるバトル。
1回目のバトルで三叉槍を折る事がプロレスでいう3カウントのように勝利条件と暗に示したので
2回目のクライマックスのバトルではそれを判断基準にして見れることや、それまでよりも大きい身体ダメージを食らわせなきゃと物語が進む度にバトル時間を長くしたり、良くある立ち上がれるのか?!の繰り返しなどの必要性がなくて。

全てにおいて、ほんと大好き。
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