シネマスナイパーF

アクアマンのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
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最初っからこういう感じでやっとけ!!!
「まずトライデント、その後決闘」はジャスティスリーグを急ぎ過ぎたことへの反省、「6時の方向に敵」が通じないをはじめとする話通じないネタは今までの客を置いてけぼりにする知識前提の作りへの反省が見える

別にドーンオブジャスティスみたいな暗さが神話的なわけではないんだよなってことを見せてくれた
ご丁寧に伝説の名前を引かせている
主人公のモノローグで充分雰囲気出ますよ
海の王、陸の息子、これだけでいい

分からず屋の同族を地上人のために鎮めるという、やってることはマンオブスティールと一緒の話なんだけど、今回は面白いんですよ、ちゃんと
貴種流離譚としてのツボを抑えている
時系列的にはジャスティスリーグより後なのにオリジンとして機能しているのがまず偉いし、そのストーリーも秀逸で、ロマンティックなオープニングから始まり、自分を逃した結果的の怒りを買った母親の犠牲、現在まで育ててくれた親父との絆、密かに修行そして面倒を見てくれる家来との交流という胸熱展開
両親の愛が生んだ俺様こそ一番偉いっていうオチもいいじゃないか〜ラブストーリーというこの作品を貫く側面が俺は好きだ
なんつーか、凝縮して味をすげー薄くしたバーフバリみたいだった、ということはストレートな貴種流離譚として超面白いってことだ
兄弟ネタは神話として鉄板ですね


とにかくこの映画は偉いと思う
先述したようにヒーロー誕生譚として面白いし、何よりも登場シーンが人助けシーンっていう文句なしの入場で拍手喝采!ちゃんとその時の敵が宿敵になるしな

とにかくアクション映画として普通に楽しいし!
ワンカットで見せるタイプのシーンが多くて自分的に嬉しかった
最大の売りである海中映画の部分も文句なしでフレッシュ!
パンフレットでギンティ小林さんが数々のアクションについて細かーく寄稿してくださっているのでそちらを是非読んでください!!僕のレビューなんかより!!
ジェームズ・ワン監督つながりでアナベルがいるとかいないとか…


ウィレム・デフォー、ニコール・キッドマンという大物は勿論、ドルフ・ラングレンがまたいい味出してましたが、やっぱり一番の立役者はジェイソン・モモア!
原作の設定よりも彼のパーソナリティを尊重したというキャラクター作りが物語るように、これほどまでに俳優がヒーローとマッチした例としてそれこそトニー・スタークとロバート・ダウニー・jrに匹敵すると思う
かつて海洋学を学んでいたというアクアマンっぷり!この作品でファンになること間違いなしだ!
君も箒をトライデントに見立てて遊びたくなっただろ!?
アクアマン最高!モモア最高!!