カムイ

アクアマンのカムイのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
4.3
ノンストレスで楽しめる予算潤沢ヒーローアクションエンタメ! 圧倒的な映像美、アクションシーンの息を飲むハイスピード感、大規模海中戦争の超がつく大迫力、そして入り込み易く飲み込みやすいストーリー。
「ジャステイス・リーグ」他シリーズを見てなくてもこの作品単体で楽しめます。DC初めての方もぜひぜひ!!

冒頭の、主人公であるアクアマンことアーサーの父母が出会うシーンは手塚治虫の名作「トリトン」を思い出しました。いやあ異類婚姻譚は世界共通のロマンですな! アーサー王伝説をそれとなくリスペクトしているところも好き。王座奪還に熱くなるのも世界共通だよね。そしてラグナロクといい世紀末救世主伝説といい、世界を揺るがすのはいつも兄弟喧嘩。間違いない。王道かつ覇道!そして女性陣も強い!

ストーリー展開が早くてダレる瞬間が全くないので長さは全然気になりませんでした。途中にちょこちょこ挟まれる「ここで笑って!」シーンもご愛嬌。お約束のラブロマンスも唐突に意味もなく突然のチューというやつではなく、落ちるべき二人が然るべきところに落ちたなって感じで応援したくなります。

背負わされた宿命の重さの割に闇を感じさせないアクアマンの性格も好きになれました。いい育てられ方してるよね…ホロリ。悪に育てられた悪がとあるキッカケで真の悪へと変貌していく展開は、自業自得の逆恨みでしかないのだけれども、じゃあどうすればよかったのか…? 英雄アクアマンであるアーサーの(そして観客の)心に程よい引っかかりを残す、良問であると感じました。正解なんて多分誰にもわからない、でもそこで考えることのできるアクアマンは脳みそ100%筋肉野郎ではない。でも考え過ぎないのがいいところ!!

まあとにかくジェイソン・モモアの格好よさとアンバー・ハードの美しさ、海中シーンのCGの荘厳さに目を奪われまくりの143分でした。好き。
カムイ

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