ふっくー

アクアマンのふっくーのネタバレレビュー・内容・結末

アクアマン(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

DCエクステンデッドユニバース(DCEU)6作目。
今回はジャスティスリーグで存在感を示していたアクアマンにスポットを当てた作品。

DCEUで、渾身の超大作「ジャスティスリーグ」を公開したが、イマイチ興行的に成功せず、頭を悩ませていたユニバースシリーズで、「ワンダーウーマン」にスポットを当てた単独作が爆発的な大ヒットを記録したことにより、ユニバースシリーズの軌道修正と方向転換を決めたDCEU。
それはMCUのように全てのヒーローが一つの時間軸でクロスオーバーし、協力し、話が一つに進んでいくものではなく、
あくまで同じ世界、時間軸でヒーローが活躍する設定はそのままに、ヒーローやユニバースシリーズの話のクロスオーバーは最低限に抑え、単体作品としても楽しめるというシリーズとしてやっていくことを決めたようですね。

今作もユニバースシリーズとしての関連はメラが「ステッペンウルフを倒したでしょ?」という一言だけに留まっています。


気持ちを切り替えて制作されたのがワンダーウーマンに次ぐ今作アクアマンです。
そして監督は、自分が1番大好きな監督ジェームズ・ワンです。この監督「SAW」の時からずっっーーーと好きで、彼の作品は欠かさず観ているのですが、今までホラーを作ってきた監督が「ワイルドスピード・スカイミッション」で爆発ハチャメチャアクションを撮ったかと思えば、今作で、アメコミにも挑戦して面白く作ってしまうのは本当に驚きです。

ストーリーは王道として、MCUの「ブラックパンサー」の権力争い、「マイティ・ソー・バトルロイヤル」の一国の戦争を合わせたような本当に良い意味での漫画をそのまま実写にしてド派手に作った感じです。それでいいんですよ!!それが最高に楽しいじゃないですか。ジェームズ・ワン監督の独特なカメラグルグルワークも上手くマッチしてます。

海底の世界の美しさは、初めて「アバター」を劇場で見た時の感覚を思い出しましたね。
キャストがめっちゃ豪華で「バットマン・フォーエバー」以来のアメコミ映画出演となったニコール・キッドマンや、濡れまくって、ヒゲがめっちゃ生えてて長髪でも美しく綺麗なジェイソン・モモア(パイレーツシリーズのオーランド・ブルームみたいな綺麗さ笑笑。)
そして実写版アリエルと最近言われていたメラを演じるアンバー・ハート。赤髪で最高に美しい。
死霊館シリーズやインシディアスシリーズでジェームズ・ワン監督と仲良くなり良い関係のパトリック・ウィルソン。
そして割と最後まで気付かなかったドルフ・ラングレン笑笑。
グリーンゴブリンのイメージが個人的に強すぎるウィレム・デフォーなど、素晴らしい俳優たちが作品を盛り上げてくれてます。

原作でのアクアマンのコスチューム(金色のやつ)がファンのなかでも、海外のコメディTVドラマ「ビックバン・セオリー」でもダサすぎるとネタにされていましたが、今作はモモアさんだからかもしれないけど、見事にカッコよかったよね。

欲を言えばヴィランとして登場するブラックマンタの活躍をもう少し見たかったかな笑笑。エンドロールの伏線として今後の作品で再登場は確定なので、その時の活躍に期待笑笑。

心機一転し、軌道修正を試みて新たなスタートを切ったDCEUに今後もかなり期待してます!劇場で残念ながら見に行けなかった「シャザム!」もリリースしたらすぐさま見なければ!!笑笑。





余談ですが、ジェームズ・ワン監督は自分が過去に作ってきた映画や、キャラクターをとても大事にする監督で、彼の作品には色んな場面で、ちょっとした遊び心が散りばめられてます。
今作も彼の遊び心が光ってます。
アーサーとメラが飛行機から砂漠にダイブするシーンで、飛行機を操縦してたパイロットが、「SAW」の脚本、俳優としても有名なリー・ワネルだったり、そしてなんと、メラがアーサーを初めてアトランティスに一緒に連れて行く場面、錆びたコンテナのとこに船を取りに行き、飛び立つシーンに注目してください。海底に沈んだ人形が一瞬映ります。それがアナベル人形なのです!
本当に一瞬なので、見逃さないように!!笑笑。
ふっくー

ふっくー