花波

バットキッド・ビギンズの花波のレビュー・感想・評価

バットキッド・ビギンズ(2015年製作の映画)
3.0

『白血病と闘う少年が、バットマンになりたいという夢を叶えるまでのドキュメンタリー』と聞いて、御涙頂戴!よし泣くぞ!と思いながら借りてきたんだけれど、いやもう、泣いてる場合じゃなかった。大人が本気出したらすごいことになるんだなって、驚いて、これが現実に起こったの?本当に?って、そればっかりだった。人間やればできるのね。なんでいつもやらないんだろうね。

ボランティア団体から、警察、エンジニア、スタントマン、服飾会社、通信販売の会社、ツイッター社、アップル社、世界の人々、最後にはオバマ大統領まで!どんどん彼の夢が拡散されていく。

たくさんの人々が仕事の傍ら、自分が出来ることや得意なことをたった一人の少年の夢を叶える為に使おうと行動に移す様には素直に感動した。試行錯誤を繰り返して、もう、これ、途中から『少年の夢』が『みんなの夢』になってるんだもん。目をキラキラさせてそのときのことを話す大人たち。まるで子供に戻ったみたいで、なんだかとても羨ましく思えて。どっちが夢を与えたのか分からないくらいに、やっぱり子どもって、いつでも希望の象徴なんだな。


それにしても子どもの夢になって、その夢を実現させるためにあれだけ大勢の人間を動かして、って、バットマンは本当にすごいヒーロー。
花波

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