KojiYamanaka

シーズンズ 2万年の地球旅行のKojiYamanakaのネタバレレビュー・内容・結末

1.5

このレビューはネタバレを含みます

うーん、なんというか、「学校の教材」感がぬぐえないな。

それがフィクションであろうと、ドキュメンタリーであろうと、映画には因果関係で結ばれたプロットがある。

この映画も生命の繁栄→人間の隆盛→動植物の衰退というプロットはあるのだけど、そのプロットのなかに、春夏秋冬という限りなく繰り返すサイクルが映画のなかに組み込まれているから、観ていると同じシーンが何度も何度も繰り返されているきになってしまうんですな。

言い換えれば、時間の変化が視覚的にわからない。

時間の流れを表現するなら、やっぱりCGを使わないと。さすがに二万年前の動植物と、一万年前、そして現代の動植物の姿がすべていっしょだと、そこに時間の変化を感じ取るのはむずかしいんじゃないかなぁ。「え、このキツネ二万年前にもいたじゃん!」って、僕はどうしても思ってしまった。

映像じたいは「どうやって撮ったのこれ!」ってうなるくらい、見たことのないものなだけに、この企画にしてしまったのがもったいないです。たんじゅんに、これまで撮れなかった動物のリアルな動きを撮った映画って企画でよかったんではなかろうか。
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